2025年に開催される大阪・関西万博。世界中から集まる海外パビリオンは、ただの展示ではなく、まるでその国に旅したかのような体験ができる“ミニワールドツアー”の場です。この記事では、ヨーロッパ・アジア・アフリカ・アメリカの各地域ごとに注目パビリオンを国別に比較し、展示テーマや文化体験、グルメ情報などをわかりやすく紹介します。「旅行感覚」で読める構成で、あなたも万博前に“世界一周の予習”を始めましょう!
ヨーロッパ編:アートと歴史が交差する旅
フランス:香り・ファッション・未来体験
大阪万博のフランスパビリオンは、エレガンスと革新性を融合させた空間が特徴です。展示の中心には、フランスの象徴ともいえる香水文化と、パリ発のファッションシーンが取り上げられています。来場者は、プロの調香師による香水の香り当て体験や、VRを使った仮想のパリ・ファッションショーを楽しむことができます。
また、フランスは持続可能な美学にも注目。リサイクル素材を使ったハイファッション展示や、エコ技術を活用した都市デザインの紹介もあります。環境への配慮と美の追求が、見事に調和しています。
文化体験では、伝統的なフランス料理のデモンストレーションも人気。来場者はクロワッサンの成形や、チーズのテイスティング体験が可能です。ステージでは、アコーディオンやシャンソンの生演奏も行われ、まるでパリのカフェにいるような雰囲気を味わえます。
ドイツ:サステナブル×ハイテクの融合空間
ドイツパビリオンは「未来を創る力」をテーマに、環境技術と工業デザインを駆使した展示が魅力です。まず目を引くのは、建築そのものがソーラーパネルと風力タービンで構成されたエコ構造。自給自足型のエネルギー供給を実現しており、見た目にも近未来的です。
展示では、水素エネルギーや再生可能資源を活用した未来の暮らしを体験型で学べます。例えば、自転車発電によるVR体験や、AIによるゴミ分別システムの実演など、来場者参加型の工夫が随所に施されています。
フード体験では、本格的なジャーマンソーセージや、ビール風味のノンアルコール飲料が提供され、味覚でもドイツを感じられます。さらに、バウハウス風のデザインワークショップも実施され、シンプルで機能美あふれるプロダクトを手作りすることもできます。
イタリア:五感で巡る芸術とグルメ
イタリアのパビリオンでは、「美と情熱」がテーマ。ルネサンス芸術を現代技術で再現したAR体験や、ヴェネツィアの仮面カーニバルを模したインスタレーションが人気です。入場直後から、まるでイタリアの美術館に足を踏み入れたような感覚が味わえます。
食文化の紹介も大きな柱で、ピザやパスタ、ティラミスの実演と試食が楽しめます。特に本場ナポリピザの窯焼き体験は、子どもから大人まで大人気。さらに、ワインの香りの違いを学べるソムリエ体験など、五感で楽しめる仕掛けが満載です。
音楽と舞踊も忘れてはいけません。パビリオン内の小さなステージでは、マンドリン演奏やイタリアンポップスのライブが連日行われ、心地よい音楽が空間を包み込みます。まさに「芸術と食の旅」と呼ぶにふさわしい体験が詰まっています。
スペイン:フラメンコと地中海の情熱
スペインパビリオンは、情熱的な雰囲気と陽気な音楽に包まれた空間です。入り口からタイル模様の装飾や闘牛をモチーフにしたアートが並び、まるでアンダルシアの街角にいるような気分になります。
来場者の注目を集めるのは、やはりフラメンコのライブパフォーマンス。スペインから来日した本場のダンサーたちが、情熱の踊りを披露します。さらに、カスタネットのリズムを学べるミニワークショップも開催され、参加型の楽しみも満載です。
グルメコーナーでは、パエリアやタパス、サングリア(ノンアルコール含む)を提供。本格的な味わいに、食欲と旅行気分が一気に高まります。また、建築家ガウディの世界を表現した展示エリアもあり、幻想的な空間演出が訪れる人々を魅了します。
イギリス:ポップカルチャーと自然科学コラボ
イギリスのパビリオンは、クラシックと現代の融合がテーマ。シェイクスピアの世界を再現した演劇空間と、最先端の科学技術展示が同居するユニークな構成です。観客は、ホログラムで登場するシェイクスピアの語り部と一緒に館内を巡ることができます。
科学エリアでは、英国発のAI技術や宇宙研究の成果が展示されており、特にロボットによる英語会話体験は子どもたちに人気です。さらに、エコロジー技術を取り入れた「未来の庭園」もあり、植物とデジタルの共存を感じる空間が広がります。
ポップカルチャーに触れたい方には、ビートルズやハリーポッターの特別展示も見逃せません。ロンドンバスの内部を再現した休憩スペースもあり、写真撮影スポットとして大人気。紅茶とスコーンの軽食も楽しめるティータイム体験も魅力的です。
アジア編:多彩な文化が響き合うエリア
日本(開催国):最新技術と伝統のおもてなし
開催国・日本のパビリオンは、まさに大阪万博の象徴的存在。テーマは「共創の未来社会」で、AI・ロボット・再生可能エネルギーなど、最先端技術と伝統的な文化が融合した展示が展開されます。エントランスには、木と和紙を用いた現代和風建築が来場者を迎え、自然との調和を大切にした空間づくりがされています。
来場者が体験できるのは、例えば未来の食事体験。昆虫食や3Dプリントフードといった、SDGsを意識した内容が興味深いです。一方、茶道や書道のライブパフォーマンスも行われ、日本の精神文化にも触れられます。
さらに、日本各地のご当地グルメが味わえるフードコートも併設されており、関西風たこ焼きから北海道の海鮮丼まで全国の味が一堂に会します。伝統と革新、ローカルとグローバルが共存する、まさに日本らしいパビリオンとなっています。
中国:伝統と未来技術の共演ステージ
中国パビリオンは「融合と革新」をテーマに、4000年の歴史と最新のテクノロジーを一体化させた演出が特徴です。万里の長城をモチーフにした巨大なインスタレーションが出迎え、来場者はその中で中国の歴史と文化を巡る旅に出かけます。
伝統工芸として、切り絵や漢方、京劇のメイク体験などが用意され、衣装を身につけて記念撮影も可能。デジタルエリアでは、AIによる漢字認識ゲームや、未来の中国都市を再現したAR体験なども楽しめます。
フードでは、小籠包や北京ダック、四川麻婆豆腐など、中国各地の名物が揃います。さらに、二胡や古筝の生演奏が定期的に行われ、幻想的な音の世界に包まれる時間も魅力の一つです。
韓国:Kカルチャー&伝統美の融合体験
韓国パビリオンは、「過去と未来のハーモニー」がテーマ。韓屋(ハノク)を模した美しい建築と、K-POPや映画を体感できる先進設備が見事に融合しています。まず注目なのは、K-POPアーティストのホログラムライブ。BTSやBLACKPINKのパフォーマンスを、没入型映像で間近に感じられます。
伝統的な体験としては、韓紙工芸や韓服試着、茶道(タダム)の実演などもあり、写真撮影も大人気。さらには、韓国の伝統楽器「カヤグム」や「チャンゴ」の体験演奏ブースも用意されています。
フードコーナーでは、キムチ・トッポギ・サムギョプサルといった定番料理はもちろん、ビーガン仕様の韓国料理も登場。健康志向の人にも嬉しい構成です。韓国の今と昔が一度に楽しめるパビリオンです。
インド:色彩とスパイスが織りなす精神世界
インドのパビリオンは、鮮やかな色彩と神秘的な世界観で彩られています。テーマは「スピリチュアルとテクノロジーの共存」。まず目に飛び込んでくるのは、マンダラ模様で彩られた巨大スクリーン。そこではインド神話や伝統舞踊をデジタル映像で体験することができます。
ヨガやアーユルヴェーダのデモンストレーションも人気で、実際に簡単な呼吸法や瞑想体験を学ぶことができます。また、IT大国インドならではの人工知能を活用した未来都市の紹介展示もあり、伝統と先端技術の調和が印象的です。
フードエリアでは、スパイス香るカレーやナン、チャイなどが提供され、本場の味をそのまま楽しめます。ステージではボリウッドダンスのショーが連日行われ、観客参加型の時間も設けられています。
タイ:微笑み&癒しの仏教文化ブース
タイパビリオンは、「癒しと微笑み」がテーマの穏やかな空間。黄金色に輝く仏塔のレプリカや、蓮の池をイメージした庭園が来場者を迎え、心が洗われるような空気に包まれます。ここではタイ仏教の瞑想体験や、僧侶とのトークセッションなど、精神文化への理解が深まる展示が並びます。
また、タイの伝統工芸であるカービング(果物や石けんの彫刻)や、象をモチーフにしたアート体験も人気です。民族衣装を着て記念写真を撮ることもできます。
グルメ体験では、トムヤムクン・グリーンカレー・マンゴースティッキーライスなど、タイらしい甘辛の味覚が楽しめます。ムエタイの実演や、タイ舞踊のショーなど、エンターテイメントも充実しており、まるでバンコクに旅したかのような気分に浸れます。
アフリカ編:大地の息づかいを感じる探検旅
南アフリカ:音楽&ワインで味わう多文化
南アフリカのパビリオンは「虹の国」の名にふさわしく、多文化が融合する空間が魅力です。入口にはズールー族の伝統的な住居を模したモニュメントが立ち、そこから自然・芸術・音楽・食文化が一体となった体験が始まります。
展示エリアでは、アパルトヘイト後の社会変革やネルソン・マンデラの足跡を紹介するデジタルギャラリーも設置されており、教育的な要素も充実。また、南アフリカ独自のサステナブル農業やワイン生産に関する紹介もあり、環境への配慮が強調されています。
フード体験では、ボボティ(スパイス入りミートローフ)やビルトン(干し肉)、本格的なケープタウンワインの試飲が可能。さらに、マリンバやジャンベなどの民族楽器の演奏体験もでき、身体で音を感じる楽しさがあります。
ケニア:サファリと共生する野生体験
ケニアのパビリオンは、「自然との共生」がテーマ。巨大なアカシアの木を模した建築と、草原を再現した展示空間が特徴です。来場者は、バーチャルサファリに乗ってマサイマラの動物たちの生態を観察することができ、まるで本物のサバンナにいるような没入感が味わえます。
また、マサイ族の文化紹介もあり、伝統衣装やビーズ細工、ジャンプダンスの実演など、来場者とのインタラクションが充実。自然保護活動の紹介も多く、野生動物との共存に関する教育的展示も見応えがあります。
料理では、ウガリ(トウモロコシ粉の料理)やニャマチョマ(炭火焼き肉)が提供され、地元の味を体感できます。マサイの人々と一緒に記念写真が撮れるフォトブースも人気スポットです。
モロッコ:香辛料と工芸のアラビアン空間
モロッコのパビリオンは、「スーク(市場)とオアシス」を再現した幻想的な空間。入口をくぐると、香辛料の香りと色彩豊かな布やタイルが訪問者を包み込み、まるでフェズやマラケシュの街角を旅しているかのような感覚になります。
展示では、モロッコのイスラム建築美や、ベルベル人の伝統文化が映像と音で紹介されており、異文化への理解を深める工夫が満載。職人による陶器や革製品のデモンストレーションもあり、リアルなものづくりの息づかいを感じられます。
グルメ体験では、クスクスやタジン、ミントティーといったモロッコ料理を味わえるコーナーがあり、まったりとした時間を過ごせます。ベリーダンスやアンダルシア音楽のショーもあり、夜になるとランタンが灯り幻想的な空間に変化します。
ナイジェリア:アフロビート&映画で体感する西アフリカ
ナイジェリアパビリオンは、西アフリカの文化的多様性と現代的な躍動感を兼ね備えた展示が特徴です。特に注目されるのが、ナイジェリア映画産業「ノリウッド」を体験できる映画館型スペースで、短編映画やドキュメンタリーが上映され、文化や社会への理解が深まります。
アフロビートの巨匠フェラ・クティの音楽を再現したライブショーや、ドラム体験コーナーも人気で、来場者も参加して踊れるステージが随所に設けられています。
食文化では、ジョロフライスやスープ料理「エグシスープ」が提供され、香辛料豊かな味わいが印象的。布を使った伝統衣装の試着体験もあり、フォトスポットとしてもおすすめです。陽気で力強い文化が体感できる、エネルギッシュなパビリオンです。
エジプト:古代文明から近未来へ架け橋
エジプトのパビリオンは、「過去と未来の交差点」をテーマに、ピラミッド型の構造が来場者の視線を釘付けにします。展示エリアでは、スフィンクスやツタンカーメンのレプリカと最新デジタル技術が融合し、古代の世界をARやプロジェクションマッピングで体験できます。
未来エリアでは、エジプトのスマートシティ構想や砂漠緑化の取り組みなど、サステナブルな未来社会への挑戦が紹介されており、技術と文化のつながりが実感できます。
グルメ体験も充実しており、コシャリやファラフェル、デーツを使ったデザートなどが提供されます。ナイル川沿いの伝統音楽を再現したステージでは、古代楽器による演奏も行われ、歴史と現代が美しく重なり合う空間が完成されています。
アメリカ大陸編:新旧大陸の魅力が交差する旅
アメリカ:未来都市&イノベーション体験
アメリカのパビリオンは、「未来を創る技術と自由の精神」がテーマです。展示では、宇宙開発、AI、バイオテクノロジーなど、世界をリードする分野の技術を体験型で紹介。NASAの月面基地再現ゾーンや、最先端の再生医療シミュレーションもあり、まさに“未来都市”を歩いているような感覚に包まれます。
また、アメリカン・カルチャーの紹介も盛んで、ジャズやゴスペルのステージ演奏や、ストリートアートのライブパフォーマンスなど、多様な表現が一堂に会します。
グルメ面では、ハンバーガーやBBQリブ、ヴィーガン仕様のヘルシーフードまで、幅広いスタイルのアメリカ料理が楽しめます。自由と多様性を象徴するこのパビリオンは、大人から子どもまで満喫できる体験が満載です。
カナダ:先住民文化と自然共生の世界
カナダのパビリオンは、「自然と人間の共生」をテーマに、雄大な大地を彷彿とさせる木と水を使った設計が印象的。特に注目されるのが、先住民の文化と知恵を紹介するセクションで、トーテムポールやインディアンアート、伝統舞踊などが展示されます。
環境保護や再生可能エネルギーに関するプレゼンテーションも行われており、地球環境への取り組みを学べる構成になっています。映像で見るオーロラのドームシアターも人気のエリアです。
食文化では、カナダ特産のメープルシロップを使ったスイーツや、プーティンと呼ばれるポテト料理などが楽しめます。森と湖、そして多民族が織りなす豊かな文化体験ができる、癒しと知的好奇心を満たす空間です。
ブラジル:カーニバル&アマゾンの熱狂
ブラジルのパビリオンは、音楽・ダンス・自然のエネルギーが満ちた情熱的な空間です。カーニバルを再現したエリアでは、本場のサンバショーや衣装を着たダンサーと一緒に踊れる体験もあり、まさに“参加する楽しさ”が詰まっています。
展示では、アマゾンの自然や先住民族の暮らしに関する情報がデジタル映像とリアルな模型で紹介され、地球環境の大切さを感じさせてくれます。再生可能エネルギーや森林保護活動についても学べるコーナーがあります。
グルメコーナーでは、シュラスコやフェイジョアーダ(黒豆と肉の煮込み)などが提供され、トロピカルなドリンクと共に味わうことで、五感で“南米の熱気”を体験できます。
メキシコ:死者の日&マヤ文明ナイト
メキシコのパビリオンは、色彩豊かでどこか神秘的な雰囲気が漂います。展示の目玉は「死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」の祭壇エリアで、伝統的な装飾とともに故人を偲ぶ文化の深さを体感できます。
さらに、マヤ文明やアステカ文明を学べるゾーンもあり、古代文字や暦、建築の再現などがデジタルと立体展示で楽しめます。オアハカの織物や陶器などの民芸品もその場で制作体験が可能です。
フードでは、タコスやエンチラーダ、チュロスといったおなじみの料理から、伝統的なトウモロコシ飲料「アトレ」までラインナップ。マリアッチによる陽気な音楽演奏もあり、明るく楽しい雰囲気の中で、メキシコの奥深さに触れられるパビリオンです。
アルゼンチン:タンゴと肉グルメの濃厚体験
アルゼンチンのパビリオンは、情熱と芸術があふれる大人の雰囲気。ブエノスアイレスの街角を模したエリアでは、タンゴの生演奏とダンスショーが連日開催され、その官能的な動きに観客は釘付けになります。ダンスレッスン体験も用意されており、気軽にタンゴに挑戦できます。
展示では、アルゼンチン文学や演劇の紹介もあり、ボルヘスなどの有名作家の世界に触れるコーナーも設けられています。また、南米におけるワイン文化の発信地としての顔もあり、試飲体験が楽しめるバーも大人気です。
フードでは、アルゼンチン風ステーキやエンパナーダ(具入りパイ)など、本場の味を堪能できます。熱い心とゆったりした空気が共存するこのパビリオンは、五感で“濃厚な旅”を楽しむ場所となっています。
絶対体験!海外パビリオンの楽しみポイント
各国グルメ:必食パビリオン別料理リスト
大阪万博では、各国の伝統料理をそのまま味わえるのが大きな魅力。世界旅行気分で食べ歩きを楽しむのもこのイベントの醍醐味です。例えばフランスでは本場のクロワッサンとワイン風味のドリンク、韓国ではトッポギやサムギョプサル、インドではスパイス香る本格カレーが登場。さらに、ブラジルのシュラスコ、アメリカのグルメバーガー、ナイジェリアのジョロフライスなど、料理を通してその国の暮らしや文化を体験できます。
ベジタリアン対応やハラール、グルテンフリーなどにも配慮されているので、誰でも安心して楽しめるのもポイント。食べ物を通じた「味の世界旅行」は、大人も子どもも思い出に残る体験となるでしょう。
民族音楽&ダンス:本場アーティストによる舞台
会場の至るところで響くのは、各国から来日したアーティストたちによる生演奏とダンス。ナイジェリアのアフロビート、スペインのフラメンコ、タイの伝統舞踊、メキシコのマリアッチなど、国ごとの個性豊かなステージパフォーマンスが日替わりで楽しめます。
多くのステージは参加型で、観客が一緒に踊ったりリズムに合わせて手拍子をしたりできるインタラクションが盛り込まれています。演奏の合間にはその文化背景や楽器の解説もあり、自然と世界の文化に詳しくなれるのも魅力です。
ステージスケジュールは万博公式アプリや場内掲示でチェックできるので、お目当てのパフォーマンスは事前に計画しておくのがおすすめです。
体験ブース:ワークショップで文化に触れる
パビリオンごとに用意されたワークショップでは、伝統工芸や文化体験ができる貴重なチャンス。イタリアでは仮面づくり、モロッコでは香辛料ブレンド体験、インドではマンダラ塗り絵など、それぞれの文化を「作って・触れて・学ぶ」ことができます。
一部のワークショップでは、実際にその国の職人やアーティストと英語や現地語を交えて会話も楽しめ、まさに生きた国際交流の場となっています。特に子ども向けの体験ブースは、夏休みの自由研究にもぴったりです。
整理券が必要な場合もあるため、会場到着後はまずブースの場所と時間を確認しておきましょう。
写真映えスポット:SNSで映えるベストロケーション
海外パビリオンには、SNS映えするフォトスポットが数多く用意されています。たとえば、イギリスの赤いロンドンバスのレプリカ、エジプトのピラミッドのモニュメント、インドの色鮮やかなマンダラ壁画などは定番の撮影ポイント。
また、各国の民族衣装を着て撮影できるコーナーもあり、旅行先でのワンシーンのような写真が撮れるのも嬉しいポイントです。撮影後すぐにSNSでシェアできるデジタルブースや、専用フレーム入りの記念写真サービスも人気。
訪れた思い出を美しい写真に残したい方は、時間帯によって混雑するスポットを避けて、午前中や夕方の光を狙うのがおすすめです。
お土産案内:限定グッズ&伝統雑貨リスト
各国パビリオンでは、その国の伝統工芸品や限定グッズを販売するショップも併設されています。モロッコのタイル雑貨、中国の茶器、ブラジルのビーズアクセサリー、韓国の韓紙ノートなど、世界の手仕事がずらりと並びます。
また、大阪万博限定の国旗マグネットや、各国の民族衣装を着たキャラクターグッズなどもあり、コレクション性も高いお土産が豊富です。食べ物系では、メープルクッキー(カナダ)やチョコレート(ベルギー)、スパイスセット(インド)など、持ち帰って楽しめるアイテムも充実。
帰宅後も旅気分を味わえるようなアイテムが満載で、家族や友人へのプレゼントにも最適です。
まとめ:世界一周気分で巡る大阪万博の海外パビリオン体験
2025年の大阪万博は、単なる展示の場ではなく、地球全体を舞台にした文化交流の祭典です。今回ご紹介したように、ヨーロッパのアートと美食、アジアの深い伝統とテクノロジー、アフリカの大地のエネルギー、アメリカ大陸の創造と自由の息吹、すべてが一か所で体験できるのは万博ならではの魅力。
各国がこだわり抜いたパビリオンでは、文化の違いだけでなく、共通する未来への思いや環境問題への取り組みも知ることができます。ステージパフォーマンスに感動し、グルメに舌鼓を打ち、ワークショップで学び、思い出をお土産に持ち帰る…。まさに世界を旅したような濃密な1日が待っています。
子どもから大人まで誰もが楽しめるこの国際イベント。大阪万博を訪れる際は、ぜひ「地域別にパビリオンを巡る」視点で楽しんでみてください。世界がひとつになる感動が、きっとあなたを待っています。
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